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(2012年10月1日)

連合「2012平和行動in根室」-参加報告-

連合大阪大阪南地域協議会 幹事 上田 正吉

 9月8日から9日の2間にわたり「2012平和行動in根室」が開催され、全国から多くの仲間と共に参加しました。

2012平和ノサップ集会 連合古賀会長挨拶

2012平和ノサップ集会 連合古賀会長挨拶

 7日の朝、伊丹空港を出発後、羽田で乗り継ぎ空路中標津空港に午後1時40分に到着した連合近畿ブロックの32名の仲間と観光バスに乗車、北海道での一連の平和行動スタート。

 バスは、一路、オホーツク海・根室海峡を眺望できる標津町海岸から国道244号線を南下、野付郡の道の駅おだいとうに到着、海の向こうには野付半島(海抜2~3メートル)その向こうにわずか16キロメートルに北方四島(択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島)の国後島が鮮明に浮かんで観え感動した。

 再びバスに乗車、野付半島周遊し動物や植物又、地の文化など観ることが出来た。

第1日 9月8日(土)

 8日、屈斜路プリンスホテルを出発、屈斜路湖の砂湯・快晴の摩周湖を眺望した後、一路蝦夷じか・牛・馬・狐・鶴など車窓を楽しみながら、北方四島学習会の開催される北方北海道立四島交流センター(略称:ニホロ)に到着、ニホロは、北方領土問題についての国内外の世論を一層盛り上げるとともに、北方四島(歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島)に居住するロシア連邦国民との交流の促進を図る拠点施設。

北方四島学習会は、  第1部15:00~15:50  第2部16:00~16:50

場  所 内 容
第1セミナー 野外広場(50名) 「ふるさと北方四島への思い」
講師 高橋孝志 氏
(元島民、歯舞群島 勇留島出身)
第2セミナー 交流ホール(200名) 「北方領土の現状と問題点」
講師 児玉泰子 氏
(北方領土返還要求運動連絡協議会事務局長)
第3セミナー 対話ルーム(40名) 「北方領土の日本家屋」
講師 佐藤久夫 氏(連合北海道釧路地協会長)
第4セミナー 視聴覚室(40名) 「北方四島の自然と諸問題」
講師 本間浩昭 氏(毎日新聞社記者)
第5セミナー 調理実習室(25名) 「ロシア風水餃子 “ぺリメニ”づくり」
講師 佐々木アンナ 氏(ロシア料理家)
北方領土返還要求運動連絡協議会 事務局長 児島泰子さん

北方領土返還要求運動連絡協議会
事務局長 児島泰子さん

 各セミナーは押し詰め状態で会場に入りきれない事態であった。私は、本間さんの「北方四島の自然と諸問題」と児玉さんの「北方領土の現状と問題点」を受講。

 本間さんは記者として、数回ビザなし交流会に参加し北方領土の島の現状を記録し出版しています。島では開発が進み動物の生態系に変化が出てきていることや空港整備で益々返還交渉が難しくなるのでは?と危惧していました。

 又、児玉さんは島の出身者で自由に島へ帰れる日が早く来ることを臨んでいます。島の出身者の高齢化が進んでいることや、約17,000人の元島民も現在7,200人余りになっていることなどの説明と参加者皆さんが、今日見たこと、聞いたことを皆さんの地域で語って頂き返還運動を全国で盛り上げて頂きたいと声を大にして唱えている事に感動を致しました。

第2日 9月9日(日)

 9日、納沙布岬・希望の岬公園で2012平和ノサップ集会が開催。

 全国仲間1,400名が結集した集会に参加、主催者挨拶で連合古賀伸明会長は、旧ソビエトによる不法占拠を受けてから67年経った今も、北方四島一括返還がされていない現状やロシア政府が進めている四島の開発、ロシア首脳の国後島視察強行など現状の取り巻く状況について触れ、現状を踏まえて連合が取組むべき課題として、ビザなし相互交流をこれまでの文化交流や対話交流に加えて、長期滞在あるいは、経済交流を含めた戦略的な交流を検討する。北方四島にかつて日本人が住んでいた証しとして日本建築物保存と再建について関係団体との協議に入ること。また、高齢化が進む元島民の方々の語り部継承運動へ着手し、戦争の悲惨さを風化させることなく平和活動を未来に繋げるため若い人を中心とした次世代の語り部育成に取組むと述べた。

 最後に、「参加の皆さんが語り部となり職場や地域で語り伝えることが、真の運動の広がりと深まりに繋がると確信する。返還が実現するまで運動を続けていくことを誓う」と結んだ。

 来賓の挨拶では、元島民の切実な願いの実現に向け日本政府は、日ロ両国の平和と友好、信頼関係を一層醸成させ、日ロ平和条約の締結に向け粘り強い外交を積極的に進めて行くことを政府に対し求める。元島民の高橋さんから、当時強制的に島を追われた悲惨な状況について語ると共に、領土問題について関心を寄せて世論を高めて欲しいと訴えた。

 特別報告で竹島問題について、岩田連合島根副事務局長の報告、引続いて平和リレーが行われ、平和4行動スタートの地、沖縄へピースフラッグが受け渡された。最後に地元連合釧根地協佐藤会長が北方四島一括返還を願って力強く団結がんばろうで締めくくった。

2012平和ノサップ集会 連合釧根地協佐藤会長によるガンバロウ

2012平和ノサップ集会
連合釧根地協佐藤会長によるガンバロウ

 引続いて、歯舞漁港で2012平和ノサップ集会記念「根室水産フェスタ」が開かれ、ホタテ焼・イカのごろ焼・さんま焼・おにぎりを、腹いっぱい堪能しました。

 帰りバスの運転手さんの計らいで午前中ガス(霧)がかかっていたため見えなかった貝殻島や水晶島が見えるかも分からないので一度戻って見ることになりました。道中期待感の高まりを押さえ希望の岬公園に到着すると視界が広がり貝殻島の旧日本の灯台や水晶島を観ることが出来て一同、喜びと・感激でいっぱいになりました。運転手に感謝いたします。

 10日、釧路空港から羽田経由伊丹空港にて全員怪我もなく帰路に着く。

 今回、連合「2012平和行動in根室」に参加させていただき、戦後67年経過しましたが北方領土問題(北海道)・竹島(島根)・尖閣諸島(沖縄)と日本固有の領土が一部不法占拠されている現状を国民全体が認識を深め解決に向けていかなければ領土を失う危険性が有るのではないでしょうか。

集合写真

集合写真

連合「2011平和行動in根室」-参加報告-

連合大阪大阪南地域協議会 大林 妙子

 この度、大阪南地域協議会枠として平和行動in根室へ参加させて頂きました。私が根室へ行きたいと思った理由は、北方領土問題をリアルに感じたかったからです。

 この二年ほど"北方領土の日祈念大阪府民大会"へ参加し、歴史的・政治的経緯を学習してきました。しかし、どこか遠い出来事の様な感覚を拭い去れず、ぼんやりとした認識にとどまっている感がありました。

 一生懸命返還を訴える元島民や地元の高校生の気持ちを自分に置き換えて感じたい。近いと言われる島々をこの目で見てみたい。また、どうしても疑問に思ってしまう"ビザなし交流"の意義を知りたい。たくさんの気持ちを抱えて大阪を発ちました。

 北海道に着き、中標津空港からバスで約一時間。生まれて初めて見る北方領土は、道の駅「おだいとう」北方展望塔からの国後島になりました。その後、野付半島から更に近い国後島を見て、想像以上に衝撃を受けている自分がいました。「近い」という言葉がやっと私の中で現実になった瞬間だと思います。

 この僅かな距離の間に越えられないラインがあるなんて、信じられない気分でした。

道の駅「おだいとう」北方展望塔展示室

道の駅「おだいとう」
北方展望塔展示室

野付半島ネイチャーセンターから見た国後島

野付半島ネイチャーセンターから
見た国後島

 翌日、北海道立北方領土交流センターで開催された北方四島学習会では、元島民の方の体験談「ふるさと北方領土への思い」と、北方領土返還要求運動連絡協議会で事務局長をされている児島泰子さんの「北方領土の現状と問題点」を拝聴しました。

 元島民である高橋さんは、思い出したくもない苦しみの記憶と向き合い、語り部の使命として、故郷を奪われ強制送還された辛い過去を話してくださいました。「ずっと根室にいるのは、いつかロシアが引き上げて故郷へ帰れる日が来ると信じているからだ。」「年々帰りたい思いは強くなるが、高齢になり、思いに身体がついていかない。自分にはもう時間がない。」といった言葉が、講演後もずっと心に残りました。

元島民、歯舞群島・勇留島出身 高橋孝志さん

元島民、歯舞群島・勇留島出身
高橋孝志さん

 「北方領土の現状と問題点」を講演してくださった児玉さんも元島民ということで、言葉の端々に島への憧れを感じました。スライドで見る島の自然は雄大で美しく、訪れたくなる魅力に溢れています。それらを含む様々な資源と、今ロシアが急速に推し進めているインフラ整備・観光開発計画の説明を受け、いろいろな意味で本当に時間が無いのだということを痛感しました。

 9月9日に納沙布岬で行われた「2012平和ノサップ集会」は終始濃い霧に包まれ、わずか3.7キロ先の歯舞群島・貝殻島さえ見ることが出来ませんでした。しかし、全国から集まったたくさんの仲間たちは、近くて遠いその島をそれぞれの心に描いていたと思います。

 また、集会中盤では特別報告として連合島根から竹島問題の報告もあり、国民ひとりひとりが全ての領土問題に関心を持たなければならない時が来ているのだと再認識しました。

2012平和ノサップ集会

2012平和ノサップ集会

連合島根からの特別報告

連合島根からの特別報告

 集会を終え歯舞漁港で昼食を取った後、僅かな天候の回復に期待を寄せ、釧路へ向かう予定を変更し再度納沙布岬を訪れました。そこにはっきりと見えた貝殻島は、時々霧に隠されて見えなくなるけれど、確かに自分はそこにいるのだと訴えかけている様でした。

貝殻島の灯台

貝殻島の灯台

 領土問題は知れば知るほど難しいものです。行く前に感じていたビザなし交流の疑問も、結局すっきりとは納得できていません。それは日本という国が、国民の思いが、まだひとつの意思で固まっていないからかもしれません。

 世界中にいる故郷を追われた人々が一人でも多く笑顔で帰れる日が来ることを願い、私も微力ながら今回の行動で知り得たことを誰かに伝えられればと思います。

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