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退職に当たって

 コラムに何か書いてほしいとの依頼を受け、思いつくままに書いてみました。

教室

 1974年に大阪府に教員として採用され、38年過ごしました。この間、関わった子どもは毎年150人入学してくるとしたら、5700人にもなります。この中には、今でも、付き合いのある子ども(最年長は53歳なので子どもと言っていいのか?)もいます。名前も忘れてしまって道で出会ってもわからない子どももいます。

 私は、教員の評価は今ある制度のように毎年毎年評価されるのでなく、子どもたちが卒業してからどうなったか、子どもたちが私をどう見ているかが評価だと思います。私はどう評価されているのか、子どもたちの同窓会で聞きたいのですがなかなか怖くて聞けません。自分勝手に自分で評価している私がいます。

 組合は、若い頃は、分会の代表をしたぐらいでした。執行部(共産党支持)は私の考えと正反対の人たちでしたので、いつも、執行部批判をする組合員でした。1989年に組合の分裂があり、私たちは日教組につながる泉佐野教職員組合(日教組泉佐野)を1990年に結成しました。この時は、執行部としての活動はほとんどしていませんでした。しかし、2年後の1992年にいきなり委員長に就任するという事になり、2010年の3月に岸和田以南の組合が統合するまで19年間委員長を務めさせてもらいました。後半の10年は連合大阪南と連合泉南の幹事等としても皆さんにお世話になりました。

 教員として、組合の役員として過ごしてきた38年は、楽しいこと、しんどいこと、いろいろなことがありましたが、私にとっていい経験をさせていただきました。

柄杓と桶

 私の好きな例えに「あなたは、『底のない柄杓と底がきちんとある桶』と『底がきちんとした柄杓と底のない桶』のどちらで水を桶に溜めますか?」があります。

 皆さんはどちらを選びますか。私は『底のない柄杓と底がきちんとある桶』です。『底がきちんとした柄杓と底のない桶』は、底がきちんとした柄杓で一度に水は入れることができますが、溜めるための桶に底がなければ何度水を入れてもたまりません。しかし、『底のない柄杓と底がきちんとある桶』は、底のない柄杓では水を汲むことができませんが、柄杓についた水滴があります。底のある桶なら時間がかかっても水を溜めることができます。

 すぐに結果は出なくても、じっくり時間をかけて何事もやれば、目的は達成できるという例えです。自分では、この例えをもとに38年間やってきたと思っています。今後の生活もこの例えでやっていきたいと思います。

 今後は、泉南地区教組の書記局で手伝いをさせていただきます。組合とは縁が切れるわけではありません。今後ともよろしくお願いいたします。

(2012年1月20日、泉南地区教職員組合 阪本光司)