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ちょっといい話(王将)

 2000年にバブルがはじけ、不動産などに手を出していた「ぎょうざの王将」が倒産の危機にさらされていたときに社長になった「大東さん」と言う方がおられますが、この方は料理人からのたたき上げの人で、人を育てるなどの手腕が認められて社長に抜擢された人です。

 社長就任のおり、全国326店舗のエリアマネージャーを集めて挨拶をした際に、倒産寸前でしたから、特に業績の悪い店のエリアマネージャーは店長をおろされるか、リストラされるかの覚悟を決めて、誰もがビクビクしていたそうであります。

 ところが、大東社長の訓辞は耳を疑うような内容でした。「当社に勤める従業員は誰一人として首にはしない、給料も下げない」・・・と言うことを約束するばかりか、エリアマネージャーには内緒で奥様方全員に「今日、王将があるのは我が従業員を支えて下さる奥様のおかげ」と1人ひとりに感謝の手紙を添えて、臨時ボーナスを出したそうです。

その上に次の3つの改革に取り組みました。

  1. 餃子をおいしく焼くこと・・・(社長自ら店舗を廻り餃子の焼き方を教えた)
  2. 店舗の改築・・・(厨房が見えないレストラン方式をやめ、直接お客さんと触れ合える対話式の厨房に改築)
  3. 社員を信用する・・・(本社からの押しつけではなく、地元の材料を使ってオリジナルメニューを創作する。)

 これで、従業員が燃えないはずはなく、各店長にはこれまでの本部が考えたメニューだけを押し付けるのではなく、地産地消のオリジナルの料理を自分で工夫して作ることも指示し、やりがいを与えながら人を育てることで、業績も徐々に回復して今では大幅な黒字に転換しているということです。

事務局長 宮田浩二

 まさに企業は人なりをそのまま実行されたいい例ではないでしょうか。私たち労働組合の活動においても大いに参考になる話しなのでご紹介させていただきました。

(2012年3月29日 大阪南地域協議会 事務局長 宮田浩二)