- 日時:2016年7月30日(土)10:00〜19:00
- 場所:堺市立人権ふれあいセンター,臨海ホテル石津店
- 参加者:27名
講師:連合大阪南 木村副議長,大阪労福協 三田事務局長
研修委員:8名
研修小委員会が主催する「ユニオンセミナー」を、7月30日(土)堺市立人権ふれあいセンターで開催しました。
吉田事務局次長の司会で始まり、佐々木議長から代表挨拶をいただき、早速「アイスブレーキング」に入りました。講師は、田中事務局次長です。昨年のユースセミナーで、「相手の身体に触れるのはちょっと…」という意見をもらったにもめげず、巧みな話術で雰囲気を和ませてくれました。
一つ目の講義は、木村副議長の「労働組合の役割と職場の活動」です。労働組合の基本と言うべき「労働三権・労働三法」から、労働組合のあり方、連合という組織、そして民進党との連携などについて、分かり易く説明いただきました。特に、「会社組織はピラミッド型だが、組合組織は逆ピラミッド型だ。組合員の意見を吸い上げるなんて感覚ではダメだ!」との説明には、多くの参加者が驚き、感動したのではないでしょうか。
昼食後にはスポーツイベントとして、4班に分かれ「ソフトバレーボール」を行いました。担当は片田研修委員です。決して平均年齢は高くないと思うのですが、各班3試合した後は「もういいです…」と座り込む人が多かったように思います。少し時間が余ったので、役員チームと選抜チームでエキシビジョンゲームを行いました。役員チームもがんばりましたが、若さには勝てず、大接戦の末、選抜チームの勝利となりました。
休憩後、二つ目の講義は、大阪労福協 三田事務局長の「労働者福祉の歴史と意義」です。労金や全労済の本質と、労働組合が作った事業団体だという歴史的事実を説明いただきました。参加者には労金や全労済の組合員もいましたが、正に仲間であるとの認識を新たにしました。
三つ目の講義は、木村副議長の「ファシリテーションスキル」です。ファシリテーションスキルとは、グループがまとまるように働きかけるコミュニケーションスキルです。講義では、班毎に役割を決め「模擬会議」を行いました。対立した意見や、あいまいな意見を、全体が納得するように集約するのは簡単なことではありません。全ての班のファシリテーター役の人が、「難しかった」と感想を述べたのが印象的でした。
最後に場所を移動し、懇親会を行いました。丸一日をかけたセミナーでしたので、参加者の皆さんには大変だったと思いますが、少なからず持ち帰れる何かがあったのではないかと自負しています。最後に、野内副議長のあいさつと、部家研修委員のガンバロウ三唱でセミナーを終了しました。
労働組合の組織率が20%を切った事は、とても重大な問題です。しかし、今ある労働組合の組合員が、その意義や役割、その想いを理解していなければ、現状維持さえ難しいのではないでしょうか。大阪南の研修小委員会では、これからも各単組に有意義に利用してもらえるセミナーを検討していきますので、ふるっての参加をお願いします。
(事務局長 牟田和広)