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城見地区協議会 一泊研修・幹事会

  • 日時:2018年6月17日(日)~18日(月)
  • 場所:熊本県
  • 参加者:17人

 城見地区協議会は、6月17日(日)から幹事会を兼ねて、一泊研修会を実施しました。毎年、幹事会役員とOB会にも声掛けをおこない研修を実施していますが、今回は2016年4月に発生しました熊本・大分県を中心とする大震災の傷跡と、それによる復旧・復興活動を見聞するため熊本の地を訪問しています。

 お昼にはJR熊本駅に到着、市電に乗り継ぎ熊本城へ直行し城見櫓で、まずは腹ごしらえです。レストランから見る熊本城は、緑一面の中で仮枠に覆われた痛々しい様相が目の中に入ってきます。これから、いよいよ熊本城の中に入り、その光景を肌で感じることになります。ボランティアガイドの方を先頭に、一行は熊本城の被災跡を見学です。ただ、本殿だけでなく熊本城一帯が進入禁止になっており、復興見学ルートが設けられている箇所での説明を受けています。至るところで石垣が崩れ落ち、悲惨な状況をうかがえる中、力強く支えている石垣もあり、人間のつくった石垣と自然とのせめぎ合いが感動と結びつけています。崩れ落ちた石垣には番号がふられており、現在、石垣の石はいったん別の場所に移され組みなおし作業中です。これから気の遠くなるジグソーパズルがおこなわれ、復旧作業へと進めます。どれだけの年月がかかるかわかりませんが、きっと見事にその再建を見せてくれると思います。

 その後、パレア熊本の会議室にて幹事会をおこない、経過報告や今後の活動について、話し合いをし、1日目の行程を終えました。

 2日目(18日)の朝、ホテルで身支度をしていると大阪北部での地震情報が飛び込んできました。それぞれ、家族の安否の確認をされたと思いますが、テレビで映し出される映像だけが唯一の情報源です。そのような中、新幹線も上りは岡山以東の運転を見合わせており、スケジュール通りの行程を進めることとなりました。当日は、熊本地域協議会・森岡事務局長にご案内をいただき、被災の大きかった「益城町」の視察をおこなっています。埋め尽くされた鉄道や幹線道路を遠目で伺い、改めて自然災害の恐ろしさを感じています。また、未だやむなく仮設住宅での生活を強いられている益城町最大級の仮設住宅にも立ち寄りをさせて頂いたところです。大阪北部の地震の状況が十分につかめないまま、おこなった熊本復興・復旧見学は、記憶に残る一泊研修・幹事会となりました。

 最後になりますが、連合熊本 熊本地域協議会の森岡事務局長をはじめ熊本県労働者福祉協議会の末長専務理事には、大変ご尽力をいただき、ありがとうございました。震災に限らず、災害はどこでも起こり得ます。個人のチカラは微力ですが、決して無力ではない。ともに頑張りましょう!!

ボランティアガイドの説明

ボランティアガイドの説明

ボランティアガイドの説明

地震の傷跡が残る未申櫓(ひつじさるやぐら)

未だに規制された道路

未だに規制された道路

連合から出された震災の資料

連合から出された震災の資料