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核兵器廃絶2008平和ヒロシマ大会に参加

 8月4日から6日かけて「核兵器廃絶2008平和ヒロシマ大会」(連合・原水禁・核禁会議主催)が開催され、全国から6,500人、連合大阪からは20名が参加。4日夕刻から全体会議が開催され折鶴献納の後、主催3団体を代表して高木連合会長、来賓としてITUC平和軍縮担当・クリスティン・ブロムさんのあいさつがあり、被爆者からの訴え、こどもアンサンブルの平和コンサート、平和アピールなどが行われました。5日午前は「平和シンポジウム」など3つの分科会、午後は連合広島の仲間が平和記念公園内の原爆関連遺跡を案内するピースウォークに参加、6日最終日は「原爆死没者慰霊・平和祈念式」(広島市主催)に参列しました。

 4日「平和ヒロシマ大会」で、高木連合会長は核拡散問題をめぐり米・ブッシュ政権の「ダブルスタンダード政策」を厳しく非難し、引き続く被爆者援護の取り組み、平和市長会議の提唱する「2020ヴィジョン(2020年までに核兵器廃絶をめざすヴィジョン)」を指示し、2010年のNPT再検討会議への取り組み強化などを訴えました。また6日「原爆死没者慰霊・平和祈念式」で秋葉市長は「核兵器廃絶のためあらん限りの力を尽くし行動する」ことを宣言しました。

 5日午後のピースウォークの後、平和祈念資料館を有志で見学。資料館は新・旧の2つのゾーンから構成されており「新」展示ブースは原爆の映像や広島市の被爆状況、科学的なデータ、被災者の状況などを主に展示。しかし「旧」展示ブースは原爆及び被害者の生の写真・遺品、被爆して折れ曲がり溶けて融合した食器・家財、あまりの高温で座っていた人の影が石に投影し残された石材の一部などのど喉の奥が埋まりそうになる展示物。63年前この場所で「語り合っていた恋人」が、「子どもと話し合っていた親子」が、「汗を拭きながら働いていたもの」が「何の恨み言を発することなく」一瞬にして亡くなったことを思うと胸がつまされました。資料館は、日本人として、人として是非一度見ていただきたいものです。

 今年の「原爆死没者慰霊・平和祈念式」は各国から55カ国が参加。核保有国の中国も初参加だそうです。核軍縮の世界的流れは強まり、核保有国も核拡散を否定し核軍縮を求めていますが自国の核廃絶は口にしません。2010年「NPT再検討会議」が実効あるものになりますように。7日からは長崎市で新たな「祈り」と核廃絶に向けた発信が行われます。

 広島・長崎に原爆が投下されて今年で63年。被爆体験者が高齢化し少なくなっていく中で、あらためて核兵器廃絶の取り組みを強めていくことが求められています。

  • 核兵器廃絶2008平和ヒロシマ大会

    核兵器廃絶2008平和ヒロシマ大会

  • あいさつをする高木連合会長

    あいさつをする高木連合会長

  • 原爆ドームの写真

    原爆ドーム

  • ピースウォーク

    ピースウォークに参加

  • 原爆死没者慰霊・平和祈念式

    原爆死没者慰霊・平和祈念式