東南地区協議会では性別にかかわりなく組合員が個性と能力を発揮できるよう男女共同参画社会の実現と地区活動への女性参画の拡大を目指して、例年、連合大阪の男女雇用平等月間にあわせ男女共生学習会を開催しています。
本年は6月20日(月)午後6時から大阪市立早川福祉会館において、連合大阪の政策・男女平等・広報・教育グループから男女平等担当の永野有紀さんを講師に迎え、学習会を開催しました。
連合は「働くことを軸とする安心社会」、つまり、働くことに価値を置き、誰もが公正な条件のもと、多様な働き方を通じて、社会的・経済的に自立し、支え合い、自己実現に挑戦できる活力あふれる参加型の社会に向け取り組みを展開しています。
今回は、「男も女も働くなかま!〜男女平等社会の実現に向けて〜」をタイトルに、現在の働く男女のおかれた実情を様々な統計データ等から分析していただき、課題に対し連合・連合大阪が目指す目標や取り組みについて説明していただきました。
講演では「男性は仕事、女性は家庭」というような性別役割分業意識が、女性・男性を問わず安心して働けない状況を生み出し、企業の生産性を損なっていること、逆にいえば、少子高齢化の中で女性は今後の日本を担う重要な労働力であり、女性の積極的な社会参画は、様々な場面において競争が激しく、いつ誰が職場で困難な状況になるとも限らない現代において、男性にとっても安心できる職場環境づくりに欠かせないものであることを分かりやすく説明していただきました。
女性の参画は仕事の面ばかりでなく組合活動にとっても重要な課題で、連合中央では「連合第3次男女平等参画推進計画」(06.11月〜 12.10月)が、連合大阪では「労働組合への女性参画促進連合大阪第4次行動計画」(08.10月〜 12.9月)策定され、数値目標・行動目標を具体的に設定し取り組まれています。
しかしながら、依然として日本における女性参画は遅れており、理由は、多くの組織・企業において方針として明記されず全体のテーマになっていないことや、男性の意識として家事・育児等に携わらないことを前提とした働き方や誤った配慮、さらに女性自身も当事者意識の欠如し働き続けることのスキルや情報が不足しているなど多岐にわたっています。
講演を受けた参加者からは、自分自身や職場の雰囲気を変えていかなければならない事などの感想がありました。
地区としても、今後も男女共生学習会を実施することはもとより、組合員の意識改革や取り組みを深化し、各組織・地区協議会への役員の女性参加を目指し、取り組んでまいります。