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「連合平和行動in沖縄」に参加して

  • 日時:2018年6月23日(土)~25日(月)
  • 場所:沖縄市内
  • 参加者:港西なにわ地区協議会 副議長 渡利彰

 大阪市地域協議会 港西なにわ地区協議会を代表して「連合平和行動in沖縄」に参加しました。

 戦争を経験したことがない私にとって、「平和な日本」というのは当たり前の日常で、戦争もはるか昔の話という感覚でした。しかし「平和行動in沖縄」は、平和というのが決して当たり前の日常ではないと気付かされる得難い経験となりました。

フィールドワークのようす

フィールドワークのようす

 今は、亡き祖母から戦争体験を聞いたことはあります。その体験談は、それはそれで勿論悲惨なのですが、今回学んだ沖縄戦は、あらゆる悲劇を全てひっくるめた様な悲惨さを感じました。戦争には加害者も被害者もなく、月並みな表現ですが「戦争は絶対に起こしてはならない」と強く思わせられました。

 どこまでも青く澄んだ海と空、そして白く輝く市街地。その光景の真ん中には広大な米軍基地。誰が見ても異様なその光景からは、沖縄にとって先の大戦は決して昔の話ではなく今に続く話なのだと強く感じさせられました。

 沖縄が抱える問題は進行形の問題であり、また日本全体が抱える問題であるということを理解しました。

 今回参加して、以下の点について改めて強く感じました。

  • 沖縄は今でも独自の文化圏を形成しており、そのルーツは琉球王国にある。
  • この先、琉球民族としての民族意識が高まり、強いては独立機運が高まる可能性もゼロとはいえない。そして機運が高まるとすれば、米軍基地問題はその発端となりえる。

 我々は、もっと沖縄と、そして米軍基地問題と本気で向き合わなければなりません。

 沖縄と真剣に向き合えば、自然とそれは日米関係にもつながります。沖縄が日本にとっても、また米国にとっても重要な地域であるがゆえに、日米間の安全保障をどう考えるか。強いては、これからの日本の安全保障をどう考えるかを私たちはよく考えなければなりません。何が何でも沖縄が抱える問題を解決するのだという覚悟が私たち日本国民一人一人に求められているのだと考えます。

 戦争の悲惨さ、平和の尊さ、そして平和な国を守り続ける事の難しさを感じた3日間でした。そして、戦争の悲惨さを後世に伝え続ける義務を私たち日本国民は負っているのだと感じさせられました。

 この3日間を迎えるにあたって多大なご尽力を頂いた関係者各位、とくにピースガイドとして2日目のご案内をしていただいた連合沖縄の青年委員会・女性委員会の皆様には格別の感謝を申し上げたい。

清掃活動のようす

集合写真