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平和行動 in 根室

  • 日時:2016年9月9日(木)~12日(日)
  • 場所:北海道根室市
  • 参加者:西大住地区協議会  副議長 北川雅博

 今回、初めて平和行動に参加させていただきました。

資料館

資料館

 初日はあいにくの雨のため、資料館の見学のみとなりましたが、パネルで国後島、歯舞群島、色丹島、択捉島の北方四島の歴史的経過を改めて学び、歯舞群島は一番近い貝殻島まで約3.7㎞、国後島でも約16㎞と地図で表示されているのを直視して、こんなに近いものだと知りませんでした。

アイヌ民族資料館

アイヌ民族資料館

 2日目のアイヌ民俗資料館は昔からアイヌの人々が暮らしていた屈斜路湖畔のコタンに建つ独特な建物となっていて、展示物はユーカラの森、コタンの大地、コタンの移り変り、山野を駆ける、コタンを支える人々という5つのテーマから構成されていました。

 衣装や道具などの展示物を通して、当時のアイヌの人々の暮らしや文化に触れることができました。

北方四島学習会

北方四島学習会

 午後からは北方四島学習会が道立北方四島交流センターで開催されました。初めに映画「ジョバンニの島」が上映され、内容は実話をもとにした故郷を奪われた色丹島に住んでいた兄弟の物語となっていました。アニメなので、子どもでも見ることもできて分かりやすい広く知ってもらえるツールになると感じました。

 その後、「次世代への継承」を念頭に新たな平和運動をスタートさせよう!をテーマにパネルディスカッションが実施されました。そこでは元島民や元島民二世も参加いただき、当時島民が島を追われた状況や故郷に戻ることのできない現状など、現在も続く北方領土の問題について、貴重な話を聴くことができました。のちの学習会では「北方四島の自然と諸問題」に参加し、北方領土返還運動に直接携わっている人との温度差を感じ、返還運動の大切さを実感しました。

 3日目は晴天の中、歯舞群島が望める望郷の岬公園にて2016平和ノサップ集会が開催され、1,500人もの大規模集会となりました。島民の訴えや竹島問題(特別報告)など、現状について報告がありました。最後に北方四島の返還に向けた決意を誓い合い「がんばろう」で集会を閉会しました。

平和ノサップ集会

平和ノサップ集会

平和ノサップ集会

平和ノサップ集会

 私は本行動を通じ、これまで、北方領土は自身にとって遠い話という認識でしたが、多くの人の話を聴き、施設を見学して、歴史的経過や現状を目の当たりにして、北方領土の認識が大きく変わりました。

 すぐ目の前に見える自国の領土へ自由に行けない不条理な状況、元島民の人たちの故郷へ帰りたいという気持ちを痛感しました。北方領土の問題は日本全体の問題であり、風化させず、積極的に声を上げることで早期解決につながると感じました。

 まずは、今回経験したことを職場や仲間等に伝え、北方領土返還要求の輪を広げていきたいと思います。

集合写真

集合写真