港西なにわ地区協議会は、2016年11月19日に関西電力難波営業所のご協力を得て、大飯原子力発電所の見学を行いました。
関西電力によると、安定した電力供給を確保するためには、安全性を大前提に、経済性、環境保全を考慮した様々なエネルギー資源を利用して電気を作る必要があり、その方法として、太陽光、風力、水力、石炭火力、天然ガス、石油火力、原子力があり、現在のところ様々な発電方法をバランスよく組み合わせることが重要とのことです。
今回はその、発電方法の一つである、原子力発電について実際に見学して学んできました。
原子力発電は、ウランの核分裂を利用し、水を沸騰させて蒸気を作り、蒸気の力でタービンを回して電気を作る仕組みです。日本で使用している商業用の原子炉には、加圧水型炉と沸騰水型炉がありますが、今回見学した発電所は加圧水型炉でした。
原子力発電で思い出されることは、東日本大震災での福島第一原子力発電所事故です。なによりも安全が最重要される原子力発電においての事故は、二度と起きてはならないことです。2013年7月、新たな規制基準が施行され、今まで以上に厳しい基準が設けられました。原子力発電所では、「止める」「冷やす」「閉じ込める」を実現することで、あらゆる事象を想定して安全性の確保に取り組んでおり、年間1,000回以上の訓練を実施し、万が一に備えているとのことでした。当然、見学についても厳重警戒の中での見学となり、数々のセキュリティを通過しての見学でした。
当地区は今後も様々な企業見学を実施し、実際に見ること、聞くことで知り得る知識を大切に、連合運動につなげてまいります。