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大阪市地域労福協 北海道研修・第4回幹事会を開催!

  • 開催日:2017年5月14日(日)~16日(火)
  • 場所:北海道札幌市 など
    参加者:20名

 大阪市内では、30℃に迫る気温になる日々が続く中、大阪市地域労働者福祉協議会(以降、市地域労福協という)の幹事会役員一行は、北海道労働者福祉協議会(以降、北海道労福協という)との意見交換会と、NPO法人札幌障害者活動センターライフの障がい者支援活動の視察ならびに意見交換会を実施しています。

 北海道新千歳空港に到着すると、大阪市内とは暗転したような気温で

 日中の最高気温は14℃までしか上昇せず、冷たい風が肌を刺し、この時期としては北海道でも非常に寒かったようです。

 翌日早朝から、北海道労福協との意見交換会がはじまりました。日頃より活発な取組みを展開している北海道労福協の内容を聞くことが、今回の大きなテーマで、大変興味深いものがありました。

杉本会長 あいさつ

杉本会長 あいさつ

工藤理事長 あいさつ

工藤理事長 あいさつ

 冒頭、工藤和夫理事長より歓迎のご挨拶を受けました。内容としては、労働者自主福祉の観点から、ろうきん・全労済の運動はもちろんのこと、医療生協ならびに住宅生協の取り組みに携わっている報告を受けました。また、選挙闘争においても労働者の立場から取組みを強化すべきとの積極的な活動が進められています。一方で、労働者自主福祉運動の希薄化が進みつつあり、設立の意義や何のために自主福祉運動を進めるのか、もう一度改めて広めていく必要性があると訴えておられました。もともと、奨学金問題を大きく取り上げ、全国運動に展開してきた北海道労福協でありますから、今後の展開に注目をしたいです。

小関副理事長 取組内容説明

小関副理事長 取組内容説明

廣石専務理事 大阪の現状説明

廣石専務理事 大阪の現状説明

 次に、小関顕太郎副理事長(事務局長兼務)から、現状の取り組みについて①勤労者福祉向上の全道展開、②自主労働福祉運動の充実強化にかかわる検討委員会答申と報告の具体化、③2017連合アンケート調査実施、④奨学金制度に係る事項、4点の取り組みについて報告がありました。特に、③2017連合アンケート調査では、連合構成産別組合員対象にアンケートを実施しており、とりわけ生計にかかわることまで聞き及んでいることには驚きました。しかし、各推進機構の在り方の検証と課題事項の精選には、欠かせないと感じています。意見交換では、大阪労福協廣石専務理事より大阪の取組みと現状を説明しています。

第4回幹事会のようす

第4回幹事会のようす

 午後からは、労働者の歴史資料が集められている北海道労働資料センターに立ち寄り、労働運動や労働行政の歴史を記す書物や、最新の労働情報を目にしました。特に、スト権ストなどを敢行した時代の書物には、感慨深いものを感じました。

北海道労働資料センター

北海道労働資料センター

北海道労働資料センター

北海道労働資料センター

 NPO法人札幌障害者支援センターライフでは、9カ所の支援事業所を運営され、総事業費3億3千万円の事業展開をされています。今回は、就労継続支援事業所「Café deキバリヤ」、「コン・プリオひだまり」、共働サービス「たねや」、共働事業所「もじや」の4カ所を視察しております。共働して共生することに着目し、継続性・公共性・対等性を軸に、障害者自立支援法に則り運営をされています。また、意見交換会では、石澤利巳専務理事より沿革について説明があり、特に、札幌市との永きにわたり連携したことが今日に至っている報告がありました。また、札幌市委託事業であるアウトソーシングセンター「元気ジョブ」は、国からの支援を受けず札幌市の単費で、地域で暮らす障がいのある方の工賃向上を目指して民間企業・官公庁と福祉施設のマッチング事業を展開しています。質疑の中では、「元気ジョブ」が単費として札幌市の予算反映できた点が聞かれ、情熱をもって市長・自治体を動かすことが重要であると答えられました。

キバリヤ

キバリヤ

ひだまり

ひだまり

たねや

たねや

もじや

もじや

意見交換会

意見交換会

意見交換会

意見交換会

 今回の研修を通じて、今後の取り組む活動についてヒントを頂きました。地域性に応じて取り組む内容の優先順位の違いはありますが、市地域労福協役員がしっかりと協議し、労働者のために、そして地域住民と共生するため、一つひとつ着実に進んでいくことが出来る協議会へとこれからも精励していかなければなりません。

集合写真

集合写真