港西なにわ地区協議会は、7月13日(金)~14日(土)に一泊幹事研修会を開催しました。今年度は、兵庫県神戸市にある賀川記念館と、西宮市にある株式会社エフピコ西宮工場を訪問しました。その後、京都府亀岡市へ移動して第7回幹事会を開催しました。
賀川記念館では、労働運動の草分け的存在である賀川豊彦氏の活動について説明を受けました。賀川氏は1909年、単身神戸市のスラム街に移り住み、貧しい人々のために、教育、医療、授産、職業紹介、相談、給食、宿泊等の救貧事業に取り組みました。その後の活動は神戸に留まらず、関東大震災の救援を契機に日本全国に広がり、協同組合運動、労働運動、農民運動、平和運動など、運動と名がつく者すべての草分けとなりました。記念館には、賀川氏の活動内容が展示されているミュージアムだけでなく、児童発達支援センター、幼児園、医療モールなどがあり、賀川氏の志を継承した地域福祉の活動の拠点となっていました。
次に、障がい者雇用に積極的に取り組む株式会社エフピコの西宮工場を見学しました。エフピコでは、スーパーマーケットなどの店頭で使用済みの食品トレーや容器を回収して、原料に戻し、再生容器を製造するリサイクルが行われています。障がい者雇用率は13.95%で、法定雇用率の2.2%を大幅に上回っています。西宮工場でも障がいのある職員が多数働いていました。職員の能力を見極めて適所へ配置し、力を伸ばしていけるような環境づくりを行っていました。また、障がい者支援を行っている関係機関と連携し、従業員が長く働き続けられるよう生活面での支援も行っているそうです。西宮工場は職員の定員数を満たしており、長らく求人募集を行っていないそうです。働きやすい環境が整っているからこそだと感じました。障がい者雇用の需要はたくさんあるため、エフピコのように、障がいのある人が安心して働き続けられる場所を増やしていく必要があると感じました。
当地区は今後も幹事研修会を開催し、地区役員の知識を深めるとともに、役員同士の交流をはかり、活発な連合運動につなげて参ります。