城見地区協議会は、5月12日(日)から幹事会を兼ねて、一泊研修会を実施しました。毎年、幹事会役員とOB会にも声がけをおこない研修を実施していますが、今回は2011年3月に発生しました東日本大震災の当時の状況や復旧・復興活動を見聞するため宮城県を訪問しました。
1日目(12日)の午前10時前には仙台空港に到着し、早速バスで女川町に向かいました。到着後すぐに会議室で幹事会を行い、経過報告や今後の活動について話し合いをしました。昼食後、女川町観光協会の方にまちづくりについて案内をしてもらいました。震災から8年経過しており、きれいな駅舎や商店が並んでいます。しかし、震災で駅や交番、商店は津波によりほとんどが流されました。現在はその教訓を生かして、道路を6メートルかさ上げし、かさ上げした場所にしか建物を建てられないように変わったとお聞きしました。また、200名を超える方が現在も行方不明で、毎月11日に警察や消防団が捜索活動しています。公園など整備されていない場所も残っており、完全な復興にはまだ時間を要すると感じました。
2日目(13日)は、石巻市の大川小学校に行き、語り部の方に、震災当日の状況などを語っていただきました。自身も当時小学校6年生の娘さんを亡くされ、子どもの気持ちを考えたお話に、参加者は涙ながらに聞きいっていました。この小学校では全校生徒の約7割の人が死亡・行方不明になっています。生き延びた生徒たちの証言から当時の対応や判断をひも解いていますが、地震発生から50分後に避難を始めたそうです。適切な対応をしていれば、このような状況になることはなかったと繰り返し語っておられました。マニュアルの策定や、日々の訓練など労働者の視点からも震災に対し、行動していかなければならないと感じました。この一泊研修・幹事会で見たこと聞いたこと、感じたことを広く語っていきたいと思います。。