大阪市職員労働組合
延岡 正雄
(西大住地区協議会 事務局長)
2022年8月5日から6日にかけ、連合2022平和行動in広島に参加しました。この2日間、広島市や呉市の各所を見て周り、また、いろいろな方のお話を聞くことで、広島の戦時中の様子や原爆の恐ろしさについて学習してきました。
その中でも平和祈念公園内にある広島原爆死没者追悼平和祈念館を訪れた時のことが一番印象に残っています。広島原爆死没者追悼平和祈念館は、原爆で多くの方が亡くなった事実を伝えるために原爆死没者の名前と遺影が登録されています。また、被爆体験記や追悼記を見ることもでき、原爆が投下された時の状況、原爆の恐ろしさを感じるとともに、被爆者の平和に対する思いも知ることができました。また、当日開催されていました企画展「家族の肖像-引き裂かれた絆-」では、この記念館に遺影登録される際に寄せられた家族写真が展示されていました。今ほど気軽に写真を撮れる時代ではなかったと思いますが、当時の結婚や入学などの際に撮った家族写真が多数展示されていました。写真に写る家族それぞれの表情からは平和な暮らしや幸せな様子が感じられ、それを奪っていった原爆の恐ろしさをさらに実感しました。それと同時に平和な暮らしがどれほど尊いものであるか考えさせられました。
今回の平和行動では、いろいろな場所を見てまわり、初めて知る場所も多くありました。それぞれの場所で戦争の悲惨さや平和に対する思いを知ることができ、それを多くの人に伝えていくことが、平和な世界の実現のために本当に大事であると感じました。私も今回の平和行動に参加して感じたことや知ったことを身近な人に少しでも話して伝えて行きたいと思います。
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大阪市職員労働組合
川口 貴史
(西大住地区協議会 幹事)
2022年8月5日から同月6日までの2日間、広島市にて連合の平和行動に参加しました。今回の行動に参加して一番印象に残ったことは、連合2022平和ヒロシマ集会にて切明千枝子(きりあけちえこ)さんが語られた被爆の体験談でした。
切明さんは原爆が投下された時、爆心地から離れている場所にいたため、幸いにも命の危機は免れたものの、爆心地近くにいた切明さんの同級生は爆撃の被害となりました。切明さんは辛うじて生き残った同級生の看護を手伝うも、全身火傷を負っている同級生を救えなかったと、看護をした同級生の悲惨な姿を淡々と語っておられました。その様子に当時の戦争の凄惨な状況が想像できて、私は胸が張り裂けそうな気持ちで切明さんの話を聞いていました。
広島のまちには今でも沢山の方の遺骨が埋まっており、我々はその上を歩いて今を生きています。戦争の犠牲になった人々のためにも、今を生きる人たちが一生懸命に生きることが切明さんの願いであるという言葉を受け、戦争の悲惨さを忘れず、一生懸命に生きようと思いました。そう考えると、原爆ドームや広島の街並みの見方も今までとは違ったように感じました。
今回の平和行動に参加し、戦争の恐ろしさや当たり前に享受されている平和について考えさせられました。戦争は当事者だけでなく、その周りの人なども不幸するため、絶対に戦争はあってはならないということを今後も訴えていきたいと思います。