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平和行動 in 根室参加者レポート

  • 日時:2019年9月9日(金)〜12日(月)
  • 場所:根室市

平和行動に参加して感じた事

大阪交通シティバス労組中津支部
(淀川地区協議会)
笹井 孝則

 語り部による事前学習会では、ソ連が1945年8月9日、当時まだ有効であった日ソ中立条約を無視し、ポツダム宣言を受諾し降伏の意図を表明した後の8月28日から9月5日までの間に北方四島の全てを占領され、今日まで実効支配されてきた事、人道的見地からパスポート、ビザなどなくても自由訪問の枠組みが設定された事、元島民の生活の様子などを学習しました。中でも、島を追われた元島民を親に持つ語り部の方が、もし今四島が日本に返ってくれば、今度は今住んでいるロシア人が故郷を追われる事になるとおっしゃっていた事が印象的でした。

 また、平和行動に参加してからは、アイヌ民族資料館にて、アイヌ文化や、アイヌの人々の生活様式、祭り、また、バスガイドの方からアイヌへの差別の歴史を学びました。文字を持たなかったアイヌ民族ですが、探検家の松浦武四郎によるアイヌ民族、アイヌ文化の研究と記録の功績の大きさに感銘を受けました。

 次に北方四島学習会では、ロシアのウクライナ軍事進行に対しての日本政府の経済制裁や非難、そしてロシア側からの平和条約交渉の停止、日本を非友好国に認定するなど、中でも、北方領土交渉の中断、ビザなし交流の停止などあまりにも一方的な対応に怒りを感じました。

 2022平和ノサップ集会では、北方四島に戻る事の出来ない元島民の方々の平均年齢が87歳に近づき、終戦時に暮らしていた1万7,291名の方々は現在では3割程度まで減少し、残された時間は長くはない事を聞き、心が痛みました。

 早期返還と平和の実現に向けて関係諸団体と連携して日本政府を後押しする事の重要性をあらためて感じました。

2022平和行動 in 根室を通じて

大阪交通シティバス労組中津支部
(淀川地区協議会)
山本 敏広

 1945年8月15日、昭和天皇によるポツダム宣言受諾の詔勅からわずか数日の間に、北方領土はソ連軍によって占領されました。そして、77年が経過した今もなお、ロシアによる不法占拠の状態は解決への道筋が見えるどころか、近年の交渉では、4島一括返還から歯舞・色丹の2島先行返還への譲歩の姿勢が日本政府によって示されるなど、戦前、北方領土に住んでおられた約1万7千人の住民やそのご家族の、ふるさとに対する思いとは程遠いものとなっております。

 今回参加した根室における平和行動では、戦前から戦後を通じての、北方領土をめぐる日本およびソ連・ロシアとの関係を改めて学ぶ機会をいただきました。その中で特に印象深かったのは、根室に現在お住まいの方とお話をした際の、「北方領土のことはもう諦めている」「私たちの手には返ってこないだろう」という言葉でした。

 もし、住み慣れた故郷を強制的に追われ、数十年間帰りたくても帰れないという現実が自分自身のことであった場合、どのような感情になるでしょうか?このことを考えたとき、私はとても居たたまれない気持ちになりました。

 今こそ日本国民は、我が国固有の領土である北方領土返還の悲願を達成し、日露平和条約の締結を目指す最後のチャンスとして、一致団結する機運を醸成しなければなりません。そのことが日本とロシアのみならず、世界の平和・安定に繋がるものと信じております。

 すべての人々が安心して暮らし、働くことのできる社会の実現には、社会の平和が不可欠であることを心に刻みながら、今後も、微力ながら様々な活動に取り組んでまいりたいと思います。

集会のようす

集会のようす

集会のようす

集会のようす

フィールドワークのようす

フィールドワークのようす

フィールドワークのようす

フィールドワークのようす

学習会のようす

学習会のようす

集合写真

集合写真