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連合 平和行動 in 根室 参加レポート

  • 日 時:2023年9月8日(金)〜11日(月)
  • 場 所:北海道・根室市
  • 参 加:城見地区:濱 真一さん(大阪ガス労組)、
    佐伯 文斎さん(富士通労組)

2023平和行動 in 根室 参加レポート

城見地区協議会 UAゼンセン 大阪ガス労働組合
濱 真一

 43年間、今まで北海道に来たことが無く、その北海道の北方領土問題について、私は殆ど知りませんでした。時々ニュースで取り上げられる話題であり、日本(国)が返還要求をしている事程度でしか考えていませんでした。

 最初に、北海道中標津空港に到着し、周りを見渡すと一面緑の広大な土地が目に入り、とても静かで広大な自然を感じ、さすが北海道と感じました。

 最初に、千島歯舞諸島居住者連盟の方の話を聞いて北方領土の問題について事前学習を受けました。日本固有の領土ではあるが、在住者がいない事、そしてその経緯について学習し、何も知らなかった自分が恥ずかしく感じました。

 2日目はアイヌ資料館を訪問し、アイヌ民族の生活衣食住どのような生活をしていたかを学んだあと、北方四島学習会Cコースで北海道根室高等学校北方領土根室研究会の「これまでの活動について」の報告を受けました。高校生時代、私は運動系部活に所属していましたが、国の問題の事など何も考えていませんでした。研究会のメンバーが署名活動や、各地域へ語り部として訪問する出前講義を実施するなど、領土返還に向けて活動することは素晴らしいことだと感じました。

 また、現在はロシアのウクライナ侵攻により交流が絶たれていますが、その前はビザ無し交流で四島へ訪問し、ロシア人との文化交流が行われていたこと、国は違うが同じ人として笑顔で対話できていたことを知るとともに、1945年8月15日の終戦後に当時のソ連が侵攻を続け、今もこのように領土を占領されていて戦争の影響が続いてる事を改めて理解しました。

 研究会の調査では、若者の返還運動の参加調査を実施した結果、「あまり効果が無いので参加したくない」の回答が多く、現在の状況を理解してもらって運動に参加してもらう事の必要性を強く感じました。

 その後、映画「ジョバンニの島」を鑑賞する事で当時の様子、終戦後にソ連が侵攻してきて2年程は四島の住人とソ連とが共生し日本人が島を追い出された事がよく理解できたので、北方領土問題の説明に最適だと思いました。

フィールドワークのようす

フィールドワークのようす

 3日目には「2023平和ノサップ集会」へ参加しました。開会までの時間に付近を散策し展望台の望遠鏡から貝殻島を見ることができました。最近ロシアによる十字架が設置され、白く塗装される灯台に灯がともるなど、実効支配のアピールが行われていたことも聞いていたので、実際目の当たりにして、日本は何かできないのかと悔しい気持ちで一杯になりました。

 集会が始まり、元島民の墓参りにも行けないといった切実な訴えを受け、連合一体となり北方領土問題が解決するまで粘り強く運動を継続していくことを決意して、がんばろう三唱を力強く行った。国にはこれからも北方領土問題の平和的解決に向けての取り組みを強化し続けて頂きたい思います。

 集会後に日本(ニ)とロシア(ロ)を繋ぐ北海道(ホ)、ニホロ北方四島交流センターでの学習展示見学を行いました。日本の和室、ロシアの部屋を再現した文化ルームがあり交流があった時は使用されていたとも聞きました。その他アイヌ民族に行った日本の行為も説明して頂き勉強になりました。ただ、映像で説明されている日本の生活の様子の時代が少し古い感じがあったので更新が必要かなとも思いました。

 今回の平和行動で色々な事を学び大阪に戻り、家庭や職場で「北方領土とは!」を熱く語らせて頂きました。得た知識を広め、問題解決の為の協力の輪を広げていきたいと思います。

 最後に、私の想定ではありますが、お互いの住んでいる人たちには壁はあまり無いのではと感じました。日本とロシアの国の問題であり、両国で解決しない事は、世界を巻き込んで動かし平和的解決をして欲しいと願います。

 この度、連合大阪より参加させて頂いたことに感謝します。ありがとうございました。

集合写真

集合写真