大阪市地域福協は3月16日に大阪市福島区にある、大阪市中央卸売市場において、第12回「みらい塾」を開催しました。
「みらい塾」は、若手組合員の育成と女性参画の一助として、これまでコロナ禍での中断を挟みつつも、2016年の5月から11回の開催を数え、今回で12回目となります。
今回は、「大阪の台所(中央卸売市場)で食について考える」をテーマとして、普段では体験することのない卸売市場の中を見学するとともに、私たちが生きるための欠かせない「食」について考えるきっかけにと企画したものです。
参加者はまず、大阪市中央卸売市場の業務管理棟の研修室に集合し、市場管理組合のガイドさんからオリエンテーションを受けた後、最初に向かったのは、果実卸売場。せりは終わっていますが「せり場」を見学し、せりの模擬体験を行うとともに、普段買うことのできない仲卸店舗で仕入れ体験としてイチゴなど季節の果実の買い物も。
次に向かった水産物卸売場では、セリは早朝には終了していますが、仲卸店舗での大きなマグロを解体の様子も少しだけ見ることができました。そして、ここでも仲卸店舗で仕入れ体験として買い物をすることができました。
その他にも、広い市場の色々な場所を、説明を受けながら移動し、めったに立ち入ることのない市場の中を体験でき、とても興味深く楽しい時間となりました。およそ2時間の市場見学でしたが、参加者の皆さんにとっては、あっという間に出発地点の業務管理棟の研修室に戻ってきた感覚だったようです。
その後、業務管理棟の13階にある会議室をお借りして、管理栄養士の大上詩保子さんを講師に、「なにわの伝統野菜」についてセミナーを行いました。クイズを交えながら分かりやすく説明をいただき、知らなかった「食」文化に触れる有意義な時間となりました。
セミナー終了後は、業務管理棟16階のお店に移動して、交流会を開催しました。大阪市内を展望できる見晴らし良い店内で、卸売市場ならではの新鮮な海鮮料理を食べながら「みらい塾」の振り返りを行いました。
交流会をはじめ、「みらい塾」を通じて、普段の業務で交流することのない、様々な業種の枠を超えて交流の輪が広がったのではないでしょうか。
市場見学にご対応いただいた(一財)大阪市中央卸売市場本場市場協会の皆さま、講演いただいた大上詩保子さん、運営をお手伝いいただいた大阪市学校給食調理員労働組合、運営スタッフの皆さんに感謝申し上げます。
今後も、「絆を結び深めて繋げる」をスローガンに、より良い「みらい塾」を開催していきたいと考えています。ご期待ください。
新たな発想で未来を築く、そんな「みらい塾」へのご参加をお待ちしています。