水都地区協議会は、6月2日(日)から3日(月)にかけて、研修テーマを「今一度考える『平和』の尊さとエネルギー課題について」として宿泊幹事会・研修会を行いました。
宿泊幹事会・研修会は、6月2日(日)8時30分に大阪国際空港北ウイングに集合し、空路で鹿児島県へ向かい、初日は指宿市民会館会議室において第6回幹事会を開催し、経過報告と今後の地区活動について議論を深めました。
二日目は、朝早くから、九州電力山川発電所を訪問し、地熱発電について学習しました。
山川発電所は、事業用として全国では7番目に建設された地熱発電所で、地下の岩盤の中に閉じこめられ、マグマの熱で高い温度になっている地下水を蒸気井(地熱蒸気を噴出する杭井の総称、最も深いもので2,100メートル)で取り出して発電しています。
クリーンな発電、カーボンニュートラルの取り組みの必要性について今一度考えさせられました。
続いて、ENEOS喜入基地を見学させて頂きました。喜入基地は、世界最大級の原油中継・備蓄基地で東京ドーム約40倍の敷地に、16万㎘クラス24基、10万㎘クラス30基、5万㎘クラス3基の、合計57基(貯油能力735万㎘)の原油タンクがあり、産油国と日本全国の各製油所を結ぶ原油中継・備蓄基地として重要な役割を担っています。基地が日本の原油の安定供給に深くかかわっていることの理解を深めることが出来ました。
最後の視察地は、知覧特攻平和会館で、第二次世界大戦末期の沖縄戦において特攻という人類史上類のない作戦で、爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員の遺品や関係資料を展示されています。地元知覧町出身の語り部からの特攻の歴史的背景と特攻作戦で戦死された1036名の特攻隊員の遺書・手紙等についてお話しを聞き、その後、館内の遺影、遺品等の貴重な記録展示を見学し、世界恒久平和を願う気持ちがより一層強くなりました。
水都地区協議会は、今回の研修により、多角的なエネルギーに対する認識を深め、平和の尊さを再認識することが出来ました。今後の地区活動にフィードバックし、活動の活性化に繋げていきたいと考えます。