水都地区協議会は、6月8日(日)から9日(月)にかけて、能登半島地震復興支援ガイドツアーに参加し、報道だけではわからない被災地の現状や課題を自らの目で確かめ、理解を深めることを目的として宿泊幹事会・学習会をおこないました。
8日は、金沢市内の観光資源視察として、近江町市場や、ひがし茶屋街を見学しました。ひがし茶屋街では、現地のボランティアガイド「まいどさん」に、江戸時代からつづく茶屋街の歴史や建築、文化について解説を受けながら案内をしていただきました。
ひがし茶屋街は、国の重要伝統的建造物保存地区にも指定されており、伝統的な格子戸や紅殻格子などの木造建築や石畳の美しい街並みが印象的でした。
その後は、金沢マンテンホテル会議室において第18回幹事会を開催し、経過報告と今後の地区活動について議論を深めました。
9日は、マイクロバスで金沢市から珠洲市に移動し、「リブート珠洲」がおこなう「珠洲市復興支援ツアー」に参加しました。珠洲市復興支援ツアーは、能登半島地震の被災地を巡り、地域の復興状況や課題について学びながら支援活動に参加できるツアーであり、訪問地では倒壊した建物や津波の痕跡、崩落現場、また、地元小中学校の状況や避難所での暮らし、復興に向けた地域の様子などを被災者でもあるガイドの方が語り部となり、地震発生時から現在までの状況を詳細に説明していただきました。
珠洲市は能登半島の最先端に位置し、アクセス道路が限られているうえ交通インフラの寸断が長引き資材などが届かなかったことや、過疎化や高齢化により復興を担う地元住民の人数も少なく、工事を請け負う業者も不足、また、現在も一部地域で断水がつづくなどインフラ復旧の遅れから、他の地域と比べて特に復興が遅れており、日常生活が戻らない状況にありました。私たちは被災地の人たちに寄り添いつづけ、風化をさせず、支援をつづける必要があることを強く感じました。
水都地区協議会は、今回のツアーで実際に被災地を歩き、被害の甚大さを目の当たりにし、災害に対する理解を深めるとともに、防災意識をより一層高める貴重な経験とすることができました。この経験を今後の地区活動にも活かし取り組んでいきます。