私は、これまで連合がなぜ北方領土問題に取り組んでいるのかを詳しく知りませんでした。今回、語り部の証言や現地での学習を通じて、その背景と私たちにできることを考えたいと思い、「平和行動 in 根室」に参加しました。
1日目は「なかまっぷ」で、語り部の舘下雅志さんからお話を伺いました。強制帰還まで捕虜同然の生活があったこと、帰還後も空襲を受けた根室での生活が厳しく、引揚者として差別的な扱いを受けたことなど、つらい歴史を知りました。舘下さんがお母様から元島民であると告げられたのは、舘下さんが23歳のときだったそうです。ビザなし交流でロシア住民と返還の話になると、相手が口をつぐんだと聞き、国の政策とは異なる個人の思いがあることも知りました。

「なかまっぷ」で語り部の話を聞く参加者
2日目の北方四島学習会では、北海道根室高等学校の研究会から研究内容と取り組みの報告を受けました。「私たちがこのとりくみを途絶えさせてはいけないという決意で活動している。ここにいるみんなが発信者になってほしい」という発表者の言葉が強く心に残りました。上映された映画も分かりやすく、毎年テレビで放送されれば、問題を知るきっかけになるのではないかと感じました。

北方四島学習会のようす
3日目は「2026平和ノサップ集会」に参加しました。目の前に見える貝殻島までの距離が3.7kmであることを、現地で実感しました。根室市長のあいさつにあった「世論の盛り上がりを」という言葉を受け、若い世代を含めて関心を広げるにはどうすればよいのかを考えました。すぐに答えは見つかりませんが、まずは自分にできることから始めようと決意しました。

2026平和ノサップ集会のようす
その後、ニホロ北方四島交流センターを訪れ、幅広い展示と映像資料を見学しました。時間が限られていたため、説明者の方に、北方領土問題との関わりの中でアイヌの方々についてあまり触れられないことや、ロシア側の主張について質問しました。
釧路市立博物館では、釧路の自然、歴史、アイヌ文化などの展示を見学しました。貝塚について、食べた貝を無造作に捨てるのではなく「捨て場」を定め、貝殻をきれいな文様に並べていたことが分かっているとの説明を受けました。単に捨てるのではなく、感謝の気持ちを持って生活していたのではないかという話が印象に残りました。

釧路市立博物館の展示
今回の参加を通じ、沖縄、広島、長崎と比べ、北方領土問題は学校やテレビで触れる機会が少なく、認知度が低いのではないかと感じました。だからこそ、根室高校の研究会の皆さんや根室市長が訴えた「途絶えさせない」「世論の盛り上がりを」という取り組みに、私も加わりたいと思います。まずは2月7日が「北方領土の日」であることを周知し、署名運動などに取り組んでいきます。今回、現地で学ぶ機会をいただいたことに感謝します。